ノルウェー王子がやってきた
木曜日午後、副校長が職員室にやってきて「明日は授業なし」と宣言。
「ノルウェー王子がいらっしゃるので全校でお出迎え」とのこと。
急な授業キャンセルにはもう慣れましたが、なんせ今はスピーチコンテスト前の大事な授業時間なので、さすがに私も日本人心復活して「くそう授業させろ」と思いつつ、しかし大事なイベントなので空港に行きました。
トンガは王様のいる国ですが、それもあってか各国の王室関係者がご訪問されることがたびたびあります。
その際はトンガタプ島の学校はすべて休講、すべての児童生徒と教師は海外からのVIPのお出迎え態勢となります。
恒例のフォーメーションが組まれており、私が勤務するTIOEはVIPの飛行機から空港出口までで待機。
レッドカーペットではなくタパという木の皮でできた敷物をしきます。
飛行機から空港の建物までを王子は歩かれ、そのあと空港出口までは車でタパの上を通られます。
学生たちはそれをおさえるために両端にずらっと並んで座り、お出迎えです。
空港の外の道路でも各学校がそれぞれの担当地区で待機しており、両端に児童生徒たちが並んでVIPの車が通るのを待つわけです。
王子はお疲れのところ空港から町までの道中ずっと手を振らなければならないのではと、その点は少し心配です。
でもトンガの人達は世界の王族がトンガを訪ねてきてくれることをとても嬉しく思っているようです。
空港にはバンドとトンガンダンサーが待機して、王子が着いたらトンガの伝統的な踊りを披露していました。
待機しているTIOEの学生や先生そして空港関係者は、王子が着いたときはわりとおとなしくしていましたが、時間がたつと軽いお祭り騒ぎになっていました。
日本だとみんなしずかに手を降るぐらいかなと思いますが、というかもし自分も踊れてもそこはプロに任せるかなと思うのですが、トンガの人達は歓迎の音楽に合わせて自分達も今いけると思ったらがんがん踊っていました(国民みんながダンサー)。
王子をお見送りしたあとは、芝生に集まって解散のお祈りをし、めいめい家に帰りました。仕事終わりのトンガンバンド。
ちなみに家に帰ると電気料金の明細が届いていました。
届き方(笑)