トンガ語の時制は
学習して間もないですが、トンガ語は構造がシンプルでいいなと感じます。
(言語のことなのでこれから複雑さがきっと見えてくるとは思いますが)
例えばその話がいつ起こったかことかを、トンガ語では文の初めに教えてもらえます。
「私はトンガ語を勉強しました」「私はトンガ語を勉強しています」のように、日本語の場合は文のいちばん最後「しました(過去)」「しています(現在)」の部分が、過去か未来か現在かを表します。
つまりその出来事の時制を表す語(Tense marker)が、トンガ語では文頭で示されるんです。
例えば
Na‛a ne ako lea faka-Tonga. (ナッア ネ アコ レア ファカトンガ)
彼はトンガ語を勉強した。
構造だけ言うと、
[Did] + he + study + language + Tongan となっています。
Na‛a は【過去】を表す語で、
以降は ne:he、ako:study、lea:language、faka-Tonga:Tongan
【未来】の場合も文頭を変えるだけで、
Te ne ako lea faka-Tonga.(テ ネ アコ レア ファカ トンガ)
彼はトンガ語を勉強する。
Te は【未来】を表す語で、
以降は上記に同じです。
「【過去】+ 彼はトンガ語を勉強」
「【未来】+ 彼はトンガ語を勉強」
のように、「【時制】+ 言いたい出来事」で文が構成されているようです。
このようなトンガ語の時制を表す語、Tense markerは全部で6つあります。
過去完了は Kuo(クオ)
過去は Na’a (ナッア)
現在は ‘Oku(オク)
未来は Te(テ)
そして、主語が「彼/彼女」「私」などではなく、「シオネくん(トンガ語のジョンくん的な)」つまり固有名詞の場合、
過去は Na‘e(ナッエ)
未来は ‘E(エ)
に変化します。
Te ne ako lea faka-Tonga.([will] + he + study + language + Tongan)
彼はトンガ語を勉強した。
‘E ako lea faka-Tonga ‘a Sione. ([will] + study + language + Tongan + Sione)
シオネくんはトンガ語を勉強した。
具体的な名前を使う時だけ表現が変わるという、私からすればなぞのルールはありますが、時制から聞こえてくるので理解しやすいように思います。
あともうひとつ、トンガ語のシンプルさを感じるのは疑問文についてです。
英語では、
He studied Tongan language. →Did he study Tongan language?
と、studied が時制 did と動詞 study に分解され、時制だけ前に出てきて疑問文になりますよね。
また日本語の場合は、
彼はトンガ語を勉強しました。 →彼はトンガ語を勉強しましたか?
のように、疑問を表す「か」の音を追加することで疑問文になります。
ところがトンガ語の場合は、普通の文と同じ形で、質問にしたければ文末の言い方をなんか質問っぽく言えばいいです。
Te ne ako lea faka-Tonga? (テ ネ アコ レア ファカ トンガ?↑ ※気持ち上がり調子で)
時制をばーんと示してから文を続ける点、普通の文も疑問文も形が変わらない点、これらを受けてトンガ語はわかりやすくて好きだなと思いました。
いずれにせよ、ゼロから見知らぬ言語を勉強し始める体験が日々とても楽しいです。