トンガの今日は

南太平洋トンガ王国 日本語教師 青年海外協力隊

トンガの日本語教育は

2年間の集大成は

さて、私のトンガでの2年間が終わります。 任務完了で満足しています。3人の日本語教師のたまごたちが誕生、あとは情熱を持続し実際に各島の高校に採用されてほしいところです。 1人の1年生は後続の日本語ボランティアにお願いしました。自分で教えきれない…

年に一度のトンガ日本語教師会 

年度末の大山場、各島からも先生たちが大集合、日本語教師会の年次会議が実施されました。 トンガにはJLTAT:Japanese Language Teachers Associaition of Tongaなる、日本語教師会があります。 トンガ人教師、日本人教師全体のグループ、とはいえ実働中のト…

ばったばったの離島出張は 【1. ババウ島】

8月から9月のトンガは、クジラの季節でもありますが、高校生の「IA:Internal Assessment」の季節でもあります。 トンガではForm5、Form6、Form7(それぞれ日本で言う、高2、高3、高4)の学生は全科目、国の統一試験を課せられます。 その統一試験はIA…

思い出と日本語と体験学習 ひらひらTシャツアート展 in Tonga(2年目)

さて今年も高知県黒潮町から、ひらひらTシャツアート展がトンガにやってきました。 私はトンガ教員養成校で、日本語教師を目指すトンガ人学生を指導しているのですが、これはうちの授業に大変おいしい! ということで、このひらひら展のお手伝いを2年連続さ…

高知県黒潮町から、ひらひらTシャツアート展(2年目)

今年も高知県黒潮町からトンガへ、ひらひらTシャツアート展がやってきました。 黒潮町すははま美術館は「建物のない美術館」というコンセプトの一風変わった団体で、毎年5月に、同町の砂浜でTシャツアート展を開催されています。 「世界でひらひら」という…

トンガ 日本語スピーチコンテスト2019

年に一度の日本語スピーチコンテストが開催されました。 逆にすぐ忘れてしまいそうなほどあっという間の1日だったので、私の個人的な今年度スピーチコンテストの見どころを記録しておきます。 長くなりそうです。コンテンツはこちら。クリックしてもジャン…

せっかくなので授業のネタに「平成→令和」

私はトンガ教員養成校で日本語教師になるトンガ人を指導しているのですが、平成最後の4月30日にちょうど担当の授業がありました。 せっかく日本が盛り上がっているので、トンガでも学生と話題にしようと、天皇や元号について授業で扱いました。 読解教材「日…

1日1こ進めばオッケー

私が働くトンガ教員養成校(TIOE:Tonga Institute of Education)では、毎学期教育実習があります。 3月は実習の月で、私の学生たちも2年生は4週間、1年生は2週間、それぞれの実習校に通います。 その間のTIOE教師陣の仕事は、各実習校を巡回し、実習生の授…

トンガの期末試験は

トンガ教員養成校にも学年末試験週間がやってきました。 学生も先生もびしっと早めにみんながそろって、学校全体が張り切った雰囲気です。 我々教員は試験監督として教室に立ちますが、何がつらいかと言うと、 ひとつの試験が3時間ぶっとおしというところで…

トンガの日本語教師会は

トンガ日本語教育では、年に1回トンガ中の先生が集まってミーティング兼勉強会をします。 JLTAT(Japanese Language Teachers Association Tonga)という教師ネットワークで、Facebookでうっすらつながったり、試験問題作りに難があるとちょこちょこ助け合…

ひらひら展を通して教授法を教える2 【ARCS Model】

ARCS Modelとはアメリカの教育心理学者John Keller先生が提唱した動機づけの理論です。 Project based learningといっしょに、ひらひら展を通して学生に学んでほしかった教授法のひとつでした。 ARCSとはそれぞれ、Attention、Relevance、Confidence、Satisf…

ひらひら展を通して教授法を教える1 【Project based learning】

9月に高知県黒潮町すなはま美術館による「ひらひらTシャツアート展」が勤務校で開催されたのですが、準備から開催をまるごと日本語の授業に利用させてもらいました。 日本語教育+教授法的な目線から、ひらひら展を振り返ってみます。 ひらひら展を通して学…

Solo taxonomyとは 1

トンガの学校教育には、Solo taxonomy(ソロタクソノミー)という教育理論が導入されています。 提唱者はオーストラリアの教育心理学者John. B. Biggs先生で、1982年に、Collis Kさんとの共著で同理論を出版されています。 外国語としての日本語能力基準であ…

1学期終了【活動期間残り75%】

2月に始まり6月末で、トンガ教員養成校(TIOE:Tonga Institute of Education)の2018年度前期が終了しました。 TIOEは1年2学期制、卒業まで2年間、合計4学期学習します。 私は1年生2人、2年生1人の日本語教師を目指す学生を教えていますが、 1年…

教師になるためのシラバスは

シラバス作りが闇雲です。 シラバスというのは、ある講座の中で何をどのような順番で教えるかを示したリストのことです。大学の履修登録で「シラバス」というところを見ると、全15回の授業がどのように進んでいくのかわかりますよね。 わたしが作らなければ…

トンガの日本語教育は

協力隊の面接時、どうしてもトンガに行きたかった私は、面接官の先生方に「なんとかトンガに…!」とお願いしました。 私が長らく興味を持っていた、トンガ王国の日本語教育事情について書いておきたいと思います。 トンガの日本語教育は、1985年、離島のババ…